アジアカップ グループリーグ2戦を終えたところで 2007年7月14日

 オシムがナーバスになっている、、、、、、ように見えるが、はたしてどうなのだろう。
 それにしても日本のマスコミはどうして、こうも無駄に煽り立てるかな。

 まず、私にはアジアカップ3連覇には、さほどの意味があるとは思えないのだが、なぜここまでセンセーショナルな書き方をするのだろうか。
 マスコミの論調はこうだ。
 「過去の大会で2連覇し、アジアの盟主に君臨する我が日本代表は、今回も当然優勝候補のナンバーワンであり、堂々の3連覇を達成するのが使命である」と。
 こんなことを聞かされたら、一般の人はそう信じてしまうだろう。新聞の売り上げ部数を上げたり、テレビの視聴率を取るためには、こうした論調が必要なのかもしれないが、この種の報道に接するたびに、まだまだ日本のサッカーを取り巻く環境は未熟なんだなと悲しい気持ちになってしまう。

 すべてのサッカーファンに、自覚して欲しいことがある。それは、日本は強くないということだ。アジアで当たり前のように優勝できる力があると思ったら大間違いだ、と断言してしまおう。
 マスコミが煽れば、一般の人は日本=アジア最強だと思ってしまう。ところが、現実はそんなに甘いものではない。

 そしてもう一つ、覚えて欲しいこと。
 それは、世界のサッカーのカレンダーは4年に一度のワールドカップを軸に動いている、ということである。
 ワールドカップの中間年に、各大陸の選手権がある。ヨーロッパ選手権、南米選手権、アフリカ選手権、そしてアジアカップである。これらの大会が意味がないとは言わないが、あくまでもワールドカップが本番なのだ。大陸ごとの大会は、その前哨戦とも言うべき大会に過ぎないのである。

 誤解して欲しくないのは「アジアカップなんかどうでもいい、負けてもいい」と言っているわけではない。
 前回の中国での、反日感情が渦巻く中での優勝は感動したし、ドイツW杯に向けたジーコジャパンの戦士たちにとっては、貴重な経験値になったことは間違いない。

 ただ、今回もし優勝できなかったら、あるいはグループリーグ敗退してしまったとしたら(もうその心配はなくなったが)、
 そういういわば「目先の結果」でオシム更迭などと、世論をミスリードして欲しくないのである。

 今、日本のサッカー界に求められていることは、2010年のW杯南アフリカ大会(おそらく南アは返上→会場変更ということになるだろうが、このことにはついてはまた改めて書く)に出場することである。
 つまり、2009年のアジア予選を勝ち抜くことが、最大にして唯一の目標だ。そして、それは決して容易なことではないのである。

 2006年のドイツW杯が終わった瞬間から、世界の全てのサッカーシーンは、4年後に向けて動き始めた。
 我がジーコ・ジャパンは、決勝トーナメント進出という目標を達成できずにドイツの地を去った。
 次にその使命を託されたのが、オシムである。オシムの最終的な仕事は、2010年W杯で日本をベスト8に導くことである。私自身は、グループリーグを突破してベスト16に進出できたら合格点だと思っている。

 オシムは、そして日本サッカーは、すべての目標を、ここに置いているのだ。今、この時点で、アジアカップに勝つことが目標ではない。
 2006年秋にオシムジャパンを立ち上げて、ほぼ一年が過ぎようとしている。2009年のW杯アジア予選まであと2年である。決して長い時間とは言えない。

 すべては、まずはワールドカップに出ること、これが目的であることを忘れないで欲しい。
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